函 館 市 議 会 の 活 性 化 勉 強 会
~議 会本 来 のあ り 方~
平成2 6年 9月2 5日 議会 活性 化検討 会議 1 議会 報告会 の開 催
より 充実し た報 告会と するた め、 議会運 営委員 会で 下記2 点を確 認。
( 1) 報告 内容 を充 実す るため には、 議会 運営を 平成1 9年 作成の 函館 市議会 議会 改革 報告書 にお いて確 認した 本来 のあり 方に近 づけ るよう 見直し てい く。
( 2) より 充実 した 報告 会とす るため には 、市民 の意見 を聴 き、そ れを 議会で 議論 し、 結果を 報告 する一 連の流 れに ついて 工夫が 必要 。
2 「函 館市議 会議 会改革 報告書 」(平 成1 9年3 月19 日)
(1 )報 告書の 趣旨
① 二 元代表 制の 一翼を 担う機 関と して、 本来の 機能 と役割 を発揮 する 。
② 合議 体と して 議論 するこ とで問 題点 を明ら かにし 、よ りよい 政策 決定 を行 う。
③ 上 記の役 割を 発揮す るため に、 議員同 士によ る議 論・協 議を促 進す る。
(2 )報 告書の 評価
全 国市 議会 議長 会か ら高い 評価を 得、 阿部議 長(当 時) が第2 回全 国市議 会議 長 会研 究フ ォー ラム にお いて 、約2 ,0 00人 を前に 発表 し、そ の後 、多く の市 議 会が 視察に 来訪 。
3 現在 、函館 市議 会で見 直し検 討中 の項目
(1 )議 員間討 議の 充実
(2 )定 例会に おい て、議 案審査 を一 般質問 の前に 行う こと。
(3 )予 算決算 審査 方法の 改善
(4 )議 会活動 の見 える化
※ 函館 市議 会の 現状 は、報 告書と 乖離 が見ら れる。 上記 見直し を進 めるに は、 本来 のあり 方に ついて 、全議 員に よる再 確認が 必要 。
4 例題
Q1 議員 は、 執行機 関に対 する 検査権 や調査 権を 持って いる。
Q2 執行 機関 は、条 例など の議 案を、 議会と 相談 して作 ること が望 ましい 。 Q3 議会 (委 員会) は、執 行機 関に議 案の訂 正や 撤回を させる こと ができ る。 Q4 議会 (委 員会) におけ る議 論の相 手は、 理事 者であ る。
5 委員会における議案審査
<「函館市議会議会改革報告書」に基づく委員会審査のあり方>
論点整理、審査をする上で必要であれば、
○議案の詳細な提案説明を受ける。
○議案の疑義を解消するための質疑を行う。
・ 説明員に議案の修正、反対について質しても対応できないことから、委員会の議案提案権・修正 権・議決権などで対応する。
・ 課題・論点の整理を行い、委員会としてどう扱うか、どう判断するのかを協議し、委員会としての方 向性(修正等を含む)を決める。
・ 質疑は、審査する上で疑義を解明し、委員全員が共通の理解を持つことを狙いとしている。
・ 質疑は、議案の疑義を解明するもので、議員個人が行う一般質問の代替ではない。
・ 説明員に確認すべき疑義がなければ、質疑は必要ない。
・ 議員間で討議すべき課題・論点や、詳細な提案説明を要する議案、説明員に確認する必要のあ る疑問点を委員会として整理する。
・ 委員個人ではなく、合議体である委員会として、専門的立場から集中的に詳細かつ効率的な審 査を行う。
・ 議員同士が議論することで、議案審査の過程、論点や課題、委員会の意思、議決に至った理由 等を明確にし、市民への説明責任を果たす。
・ 場合によっては修正を加え、よりよい政策を決定する。
・ 合意形成には、互譲・妥協が必要である。
委員会の責務
審査・議員間討議
( 提 案 説 明 ・ 質 疑 )
論 点 整 理
<検討会議等で確認された函館市議会の現状>
【現状】
・ 個々の委員が理事者へ質疑することが中心となっているため、審査経過、議決理由が明確でない。
・ 修正案が提案されることはほとんどない。
【ポイント】
・ 表決時の賛成、反対、(退席)に関わらず、議決結果の説明責任を負う。
【現状】
・ 委員会としての論点整理をせず、審査のポイントが見えないまま、いきなり個々の委員の質疑に入ってい る。
【ポイント】
・ 審査は、委員個人が行うものではなく、委員会として行うもの。
・ 委員会として審査するには論点、課題、疑義の整理が必要であり、そのためには委員同士の議論、協議 が不可欠。
【現状】
・ 委員間での修正の必要性や議決する理由の協議がほとんど行われていない。
・ 予特・決特は審査日ごとに委員交代が行われ、議案全体を把握した審査ができていない。
【ポイント】
・ 委員会として審査し、結論を出すには、委員同士の議論が不可欠。
【現状】
・ 委員会として事前の論点整理がないため、委員個人の質疑、一般質問になっている。
・ 修正権、表決権を持たない説明員に、議案の訂正を求めたり賛否を表明するなどしている。
【ポイント】
・ 議決のための説得相手、議論の相手は、提案権、表決権を持つ議員であり、説明員ではない。
委員会の責務
審査・議員間討議
論 点 整 理
各会派における議案精査
( 提 案 説 明 ・ 質 疑 )
6 例題 の解説
A 1 調査権 、監視 権な どの議 会の権 限は 、議会 という 機関 が持つ もの で、議 員が 持つ もので はな い。
執 行機関 に対 峙し権 限を行 使す るのは 、議員 でな く機関 として の議 会であ る。 A 2 議会の 意見を 聞き 、その 意向を 反映 した議 案を提 案す ること は、 議会審 議の
意味 、議会 の存 在意義 を失わ せる ことに なり、 二元 代表制 の趣旨 にも とる。 A3 執行 機関 に、議 案訂正 、撤 回を求 めるこ とは 、提案 権の侵 害に つなが る。
議 案を修 正、議 決( 否決・ 可決)する ことは 、議会 の権 限であ り責務 であ る。 A 4 理事者 は説明 員で あり、 議員や 議会 へ質問 したり 、議 決に加 わる ことは でき
ない 。
合議 体の 構成 員と して提 案、修 正、 表決な ど意思 決定 に関わ る権 利を持 つの は議 員であ り、 議員が 説得す る相 手、議 論する 相手 は議員 である 。
7 まと め(議 会本 来のあ り方)
(1 )議 会の役 割は 、合議 体の機 関と して機 能を発 揮す ること 。
( 2) 議員 の役 割は 、議 会内で 発案、 議論 し、議 会とい う機 関とし て合 意形成 し、 意思 決定を 行う こと。
( 3) 議会 を活 性化 させ る第一 歩は、 全議 員が、 議会本 来の あり方 につ いて共 通認 識を 持つこ と。
常 任 委 員 会 審 査 の 流 れ
議員個々人による議案精査 → 会派での論点整理
委員会終了後、論点整理により整理した 疑問点等を委員会から理事者に伝える。 論点整理
(課題)
・従前行っていないことから、何をポイントに審査しているかわからない。
・「 論点」とは「 議論の中心とな る問題点」であ るが、具体的に 何について整理 す るのか、イメージがわかない。
・論点を、議案の内容に対する疑問点や説明を求める点に置き換えることはできな いか。
・一口に論点といっても、何が論点に当たるのか、各委員によって意見が違う。
・付託されたすべての議案について行うことは難しい。
(対応)
・初めての試みであることから、まず、議案の疑問点について理事者から的確な答 弁をもらうための論点整理を行う。
・具体的には、
①確認しなければならない疑義について、各委員から具体的に発言する。
②発言にあった内容を基に、理事者の説明が必要な項目や内容を整理し、質疑の 内容や順番等を整理する。
翌日の委員会に向け、的確に答弁・説明が できるよう、事前の準備を行う。
質疑
(課題)
・委員会として論点整理をせずにいきなり 行うので、的確な答弁ができない場合が あり、質疑の目的が達成できない。
・的確な答弁をするためには、事前の準備 が必要である。
・質疑は、疑問点等を解消するために行う ものであり、理事者に要望するためのも のではない。
(対応)
・前日に整理し、理事者に伝えた論点に基 づき質疑を行い、疑義を解明する。
質疑応答
×
説明員(理事者)に議案の訂正を求めたり 賛否の表明をすることにはならない。
委員長報告
(課題)
・議決した理由となる多数意見を報告すべ きだが、多数意見がほとんどないので、 理事者の答弁と少数意見の報告のように なってしまっている。
・審査のポイントが整理されておらず、報 告すべき基準が不明確である。
・少数意見を報告しようとするときは、「少 数意見の留保」の制度を用いて報告しな ければならない。
(対応)
【報告すべき内容】
・論点整理に基づく質疑のうち主なもの
・(議員間討議の内容)
・賛否理由の多数意見
・委員会での議決結果
議員間討議
(課題)
・ 特 定 の 項 目 に つ い て 意 見 を 提 言 す る 調 査 の た め の 議 員 間 討 議 に な っ て お り 、 可 決 、 否 決 、 修 正 を 決 め る 審 査 の た め の 議 員 間 討 議 に な っ ていない。
・ 賛 否 理 由 が ほ と ん ど 明 確 に な っ て お ら ず 、 議 決 し た 多 数 意 見 が ほ と んどない。
(対応)
・ 賛 否 の 理 由 を 明 確 に し 、 議 決 し た 多 数 意 見 を 報 告 で き る よ う な 審 査 のための議員間討議を行う。
議員間討議 合意形成
※ 全 会 一 致 で あ り 、 特 に 議 決 理 由 を 説 明 す る ま で も な い も の な ど は 、 無 理 に 議 員 間 討 議 を 行 う 必 要はない。
予 算 特 別 委 員 会 ( 分 科 会 ) 審 査 の 流 れ
議員個々人による議案精査 → 会派での議案精査
①議案上程
②予算特別委員会の設置
③委員の選任(議長を除く全議員)
④議案の付託(請願、意見書を除く全議案)
①正副委員長の互選
②分科会の設置(総務分科会、経済建設分科会、民生分科会)
③分科会の審査範囲を決定(常任委員会の所管に同じ)
④分科会委員の選任(分科会に対応する常任委員会委員)
⑤分科会正副委員長の指名(常任委員会の正副委員長)
⑥分科会の審査日程を決定
※説明の必要がないことから、理事者の出席を求めない。
15時までに論点を文書で事務局へ提出
・ 分科会終了後、論点整理により整理した疑問点等を分科会から 理事者に伝える。
・ 理事者は、3月3日の分科会に向け的確に答弁・説明ができる よう、事前の準備を行う。
※説明の必要がないことから、理事者の出席を求めない。 論点整理
・前日に文書で提出された論点を 分科会として整理する。
質疑
・分科会として整理し、理事者に伝えた論 点に基づき質疑を行い、疑義を解明する。
質疑応答
×
説明員(理事者)に議案の訂正を求めたり 賛否の表明をすることにはならない。
分科会審査報告の作成
【報告すべき内容】
・論点整理に基づく質疑のうち主なもの
・議員間討議の内容
・賛否理由の多数意見
議員間討議
・ 賛 否 の 理 由 を 明 確 に し 、 確 認 し た 多 数 意 見 を 報 告 で き る よ う な 審 査 のための議員間討議を行う。
議員間討議 合意形成
①請願審査 ②所管事務調査 ③委員長報告の作成
※1 分科会で総括質疑に留保された 質疑があった場合
※2 総括質疑を行わない場合、 説明の必要がないことから、 理事者の出席を求めない。 分科会審査報告
・各 分 科 会 委 員 長か ら 審査 報 告 を行 う 。
委員長報告の作成
・ 全 議 員 で 分 科 会 審 査 報 告 を 受 け て い る ことから、報告内容は簡素なものとし、 主に審査結果とする。
報告への質疑
付託議案の採決
総括質疑
・委員会で実施について協議・決定。
【実施する場合】
①質疑に関係する理事者の出席を 求める。
②総括質疑
③総括質疑の対象となった部分に ついて、議員間討議を行う。
・総括質疑とは
1 質疑は、議案の疑義を解明する ことが目的である。
2 総括質疑は、一括議題とされた 案件全部に対する疑義をまとめて 述べることである。
3 誰が答弁するかは、長が決める ものである。
①予算特別委員長報告
②委員長報告への質疑
③討論
④採決
(参考)検討会議の開催状況
○第1回 平成26年3月24日開催 協議内容: 検討課題の確認
○第2回 平成26年5月23日開催
協議内容: 視察の報告を踏まえた協議
○第3回 平成26年6月10日開催
協議内容: 今年度の議会報告会の運営方法について今後の方向性を確認 充実した議会運営のあり方について検討を行う5項目を提示 配付資料:資料1 今年度の議会報告会の運営方法について
資料2 充実した議会運営のあり方について
○第4回 平成26年6月25日開催
協議内容: 今年度の議会報告会の運営方法を決定
前回提示した5項目の議論を行っていくことを確認 配付資料:資料1 今年度の意見交換方法について
資料2 議員間討議
資料3 委員会で議案審査を行った後に一般質問を行う 資料4 反問権の付与
資料5 予算決算常任委員会の設置 資料6 議会活動の見える化
○第5回 平成26年8月25日開催
協議内容: 「委員会での議案審査を行った後に一般質問を行うこと」に ついて、12月定例会から試行することを決定
議会本来のあり方を確認する勉強会の開催を決定 配付資料:資料1 予算・決算審査の見直し
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○第6回 平成26年9月22日開催
協議内容: 勉強会の内容について協議
「委員会での議案審査を行った後に一般質問を行うこと」に ついて、12月の会期日程を協議
配付資料:資料1 平成26年12月定例会 会期日程予定表対比
○第7回 平成26年10月17日開催
協議内容: 「委員会での議案審査を行った後に一般質問を行うこと」に ついて、具体の運営を協議
質問のあり方にかかわり、検討項目として新たに3項目追加 常任委員会審査の流れ、予算決算の審査方法について協議 配付資料:資料1 議案審査を一般質問の前に行う上で検討すべき項目
資料2 常任委員会審査
資料3 予決算議案審査 運営方法
○第8回 平成26年11月7日開催
協議内容: 「委員会での議案審査を行った後に一般質問を行うこと」の 具体の運営について、引き続き協議
質問のあり方にかかる3項目について協議
「予算決算常任委員会の設置」の運営方法を決定
12月定例会運営について、説明の場を設けることを決定 配付資料:資料1 議案審査を一般質問の前に行う上で検討すべき項目
資料2 常任委員会審査の流れ
資料3 平成26年12月定例会 会期日程(案) 資料4 一般質問のあり方について
○第9回 平成26年11月28日開催
協議内容: 質問のあり方について、引き続き協議
「予算決算常任委員会の設置」について、具体の運営を協議 配付資料:資料1 中核市における1定例会・議員1人当たりの配分時間 資料2 全議員による予算決算議案審査(分科会を活用)の流れ
○第10回 平成26年12月15日開催
協議内容: 「予算決算常任委員会の設置」の具体の運営について協議 配付資料:資料1 予算決算常任委員会の設置(分科会を活用)について
資料2 平成27年2月定例会 会期日程(案)
○第11回 平成27年1月27日開催
協議内容: 「委員会での一般質問を行った後に一般質問を行うこと」に ついて、試行の検証
「予算決算常任委員会の設置」の具体の運営について協議 2月定例会運営について、説明の場を設けることを決定 配付資料:資料1 平成26年12月定例会における「委員会での一般質問を
行った後に一般質問を行うこと」の試行の検証について 資料2 予算決算常任委員会の設置(分科会を活用)について 資料3 予算特別委員会(分科会)審査の流れ
○第12回 平成27年3月9日開催
協議内容: 報告書の作成について、骨子案を確認